登山、クライミングに最も良いトレーニングはそれを行うことだといわれます。
しかし現実を考えるとそんな環境はあるはずも無く、僕でも無理です。
そんなことは理想論であるだけでなく、実は強くなろうとしたときには効果もあまり期待できません。
人が強くなろうとしたときには、やはり別でトレーニングを行うことが効果的であり、登山やクライミングでも
同じです。
実際のトレーニング
第2回 クライミングのためのトレーニング 指トレ/ステップ2 予告
第3回 登山のためのトレーニング スクワット 予告
トレーニングを行うにあたって、以下の事を考慮して行う必要があります。
手軽にできること、どこでもできることが必要
トレーニングするぞ!
そう意気込んでも、わざわざ道具をそろえたり、施設へ移動してしかできないようなトレーニングは現実的
ではありません。時間がかかるようなトレーニングも同じです。
やらない、やれない理由を排除するためにも、環境、時間を選ばない方法が必要です。
運動の特異性=同じ動きでトレーニングする
一つの運動でも実際にはいくつかの動き、筋肉を使って行っています。このためトレーニングをする場合
はその運動の中でどの動き、どこの筋肉を鍛えるべきかを理解し、それぞれ別個でトレーニングする必要が
あります。
過負荷=より強い負荷をかける
強くなりたい運動があればその動きよりも強い負荷でトレーニングをしなくては効果が上がりません。同じ
負荷で行っても効果が薄くなり、維持はできますが向上は期待できません。
向上を目指してトレーングをするのであれば、目標の運動よりも少し負荷を強くして行いましょう。
漸進性=少しずつ負荷を強くしていく
前回よりも少しずつ負荷を上げていかないと効果が上がりません。力を維持するだけなら同じ負荷でよく、
強くなりたいなら負荷を段階的に上げる必要があります。
最初はつらい動きでも頑張って続けていけばトレーニングの効果が出てきて少し楽にできるようになりま
す。しかしここから先は効果があった動きでも同じ負荷で続けていてはレベルアップは望めません。先に進
むためには同じ動きでより負荷を上げる必要があります。
少し負荷をあげていけばより強くなり、同じ負荷なら維持、何もしなければ当然レベルは落ちていきます。
反復&継続=長く続けることが必要
トレーニングは一度行っただけでは効果がありません。反復、継続させることが必要です。
すぐには結果が出なくとも、反復、継続させることで徐々に効果が表れてきます。トレーニングは運動能力
とは関係なく行えるので、自分の出来る範囲で続けましょう。
そして反復、継続させるためにも手軽にできることは重要です。
全身のバランスをとってトレーニング=一つの筋肉で動いているわけでない
一つの筋肉を鍛えるだけでは運動の効果が上がりにくくなります。全身の運動能力つまり土台があってこ
そ、運動の特異性(強くなりたい部分)の効果が高くなります。
「トレーニング=筋トレ」と単純にとらえず、全体の筋力のバランスもとれる動きを目指しましょう。
目標をしっかりと持つ
トレーニングはきついです。
やれない、やらない理由はいくらでも見つけられます。
トレーニングを継続するには今できること範囲で目標を持つより、「こうなりたい、こんなことしたい、あるい
はあそこへ行きたい!」と想うことが必要です。
やる気が起きない時にはやらないのではなく回数や負荷を減らす
トレーニングを続けるためには、習慣づける事が必要です。辛い時や疲れている時、モチベーションが上
がらない時には回数や負荷を減らしましょう。
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