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山岳ガイド・ミキヤツ登山教室 久野弘龍・加藤美樹
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登山靴を選ぶ際、指が一本入るサイズ選びは、成長期の子供の靴選びの時から変わらないのはおかしいでしょ?

 登山靴の性能を引き出すサイズ選び (ただし雪山用は除く)

 どんな種類の登山靴であれ、その性能を引き出すにはサイズ選びが重要です。どんな靴を履いても、しっかりとフィットした靴でないと、その性能を引き出すことができません。
 爪先で小さな段差に立った時、靴の先端まで指が届いていないと全く力が入らず、靴がたわんで段差から滑り落ちてしまいます。
 指の付け根がソールの曲りと一致しないと、歩行に合わせて靴がたわまず、疲れてしまったり、バランスを崩しやすくなります。
 下りで靴が緩いと、つま先が靴の先端に当たってしまい、爪をつぶしやすくなります。
 いずれにせよ、靴は指一本入る余裕を持つサイズではなく、ピッタリサイズ、もしくはそれに近いサイズを選ぶことが必要です。

 
 ピッタリサイズを履いても痛くはない・・・はず

 ピッタリサイズを積極的に選ぶ理由は理解できても、実際にそれを実行できる人はほとんど居ないと思いますが、最大の要因は「痛み」でしょう。しかしこの痛み。靴の足型が自分の足の形に限りなく近ければ痛くないのです。
 強く当たる場所が「点」で当たっていると強い痛みを感じますが、足型がある程度あっていると「面」で当たるため、圧迫感はあっても痛みを感じることは小さくなるはずです。
 新品時には少し当たって痛い靴も、足に馴染んでくれば痛みを感じなくなる経験があるはず。新しいうちは強く当たる場所があり、点で当たっていた靴も、使い込むうちに馴染んできて面で当たるようになるためです。
 要は新品時から「点」ではなく均等に「面」でフィットする靴を探せばよいのです。


 サイズ選びよりも、先ずは足型に合った靴を探す

 そんな訳で、先ずは靴を選ぶ際は足の実寸を必ず計ってください。
 そして、この実寸に基づいたメーカーの適正サイズの靴を、可能な限り全ての種類の靴を履いてみましょう。
 この時、何処かが当たって痛い場合は、サイズを大きくするのではなく、他の靴を履いてみましょう。

 最終的には妥協が必要なのですが、必ずあなたの足型に近い靴が見つかるはずです。


 試すべきテスト

 ピッタリサイズを履いた時の靴の性能の違いを実感してもらえるテストがあります。
 靴の性能を計るのにわかりやすいので、靴選びの基準作りのためにも多少痛くてもやってみましょう。


@できる限り小さな段差に爪先で立つ。

 テクニカルシューズなら5ミリ、登山靴なら2センチ程度の段差に立って、靴の接地点からかかとまでが完全に浮いた状態(つまり足の指の付け根が着地していない状態)を保ってみてください。もちろん手で体を支えたり、バランスを取っても構いません。
 大きすぎる靴だと、足の指に力が入らなかったり、ソールの曲がるポイントと足指の付け根の位置がずれてバランスがとれなかったり、そもそも立つことすらできない状況もあります。
 逆にピッタリサイズでこれをためすと、驚くほどの足裏感覚で、しかも足指に力を集中できることでバランスが良くなります。


A下り斜面で片足でブレーキを掛ける

 テスト用の下り斜面があったら、少し前に飛ぶように、片足で、しかも爪先に荷重する意識で足裏全体で着地してみてください。
 登山中、下り斜面では足指を踏ん張るために指が曲がった状態になりますが(※1)、このとき指の関節が当たって痛いことがあります。
 ピッタリサイズを履くと、足の爪が当たって痛いと思われがちですが、実際にはサイドのサポートがしっかりとしている状況では、しかも指が曲がって踏ん張る状態になるため、爪が当たるのではなく、曲がった指が立った時に関節が当たって痛くなります。
これが痛い場合はサイズが小さいのではなく、靴があっていないのです(※2)。

(※1)下り斜面で滑らないように歩くコツは、踵から足を降ろすのではなく、足裏全体で着地、しかし重心は指の付け根から足指の先端に持ってくると滑りにくくなります。この様な歩き方ができていれば自ずと足指は曲がっているはず。逆に言えば足指を曲げるように踏ん張りながら歩くと、足裏全体で着地し、重心は足指で踏ん張る位置にあり、斜面でも滑りにくくなります。

(※2)しかし、最近では指の関節が当たる部分(靴のベロの先)を、伸縮性のある素材が使われている靴が登場しています。これによってピッタリサイズを履いても多くの人が合わせやすくなっています。


 足型が合う靴を見つけたら、もうワンサイズ下の靴も試してみる

 ある程度足型が近い靴を見つけたら、もう一つ下のサイズの靴を履いてみましょう。選んだそのサイズが本当にピッタリのサイズか確認するためです。
 足型があっていれば、圧迫感があっても思っているほど痛く感じないでしょう。
 これで本当にその靴があなたの足型にあっているかが分かるはずです。


 サイズを選択するときに考慮すべきポイント

 確実に足に合っている靴が見つかったら、ようやくサイズ選びですが、考慮しないといけないポイントがいくつかあります。

 ・靴が馴染んできたときの緩み具合
 ・インソールを替えたときのフィット具合
 ・靴下の厚み


 靴は使用とともに小さくなるということはなく、縫い目や生地自体が伸びて少し緩くなることで足に馴染んできます。この馴染による靴の緩みもある程度考慮しなくてはならない重要なポイントです。

 また、付属のインソールはオマケ程度の靴も多く、それを変更するのであればそれによるフィット感の違いも考慮しなくてはなりません。

 試着したときの靴下の厚みもサイズ選びでは大事なポイントです。おススメは常識的な範囲での比較的薄めの靴下を使って試着することです。
 靴は新しいうちは保温材などがしっかりとしているのですが、使用とともに薄くなってきます。この時に靴下を厚くすることができればフィット感を維持する事ができます。
 また、薄手の靴下をはいた方がよりダイレクトに靴のフィット感を確認できます。



 登山中のむくみはそれほど気にしなくて良い

 靴を選ぶ際のむくみは、ピッタリのサイズを選ぶためにある程度気にしなくてはいけませんが、登山中のむくみを考えて大きめのサイズを選ぶ必要はありません。
 足型にあっていれば、多少足がむくんだ状態で靴を履いても靴ひもで調整できる範囲でしょう。


 最終的には妥協が必要なサイズ選び でも理想のある妥協を!

 自分に合った足型の靴を探しても、実際には靴はせいぜい十数種類しかないため、完全に足に合うものを見つけることは不可能です。しかし少しでも自分の足型に近い靴、そして自分の使用目的に適した靴が見つかったら、上述の基準を気にしながらサイズ選びをしてください。
 足型を近づけてからサイズを選ぶようにすれば、間違いなくこれまでと違った靴、サイズが見つかるはずです。



 日本人の靴選びが上手でない理由

 日本人は靴選びが苦手というか、そもそも考え方が間違っています。
 歴史的に日本人が靴というものを手にしたのは明治時代ではなく昭和、しかも戦後です。
 多くの日本人が普段の生活の中で、そして靴を納得して使うようになってからまだ70年しかたっていません。これでは靴というものを理解できないのは当然です。

 さらに、人が生まれて初めて靴を履くとき、そして初めて靴を買うとき、その選び方を教えてくれたのは、ほとんどの人がその親であるはずです。そして靴選びを教えてくれた親は更にその親に教えてもらっているはずで、3世代程度しか伝えられていない知識です。
 これではまだ合理的ではない知識が伝えられていてもおかしくはありません。

 この戦後70年しかない靴文化、3世代程度しか経ていない伝えられた知識は、お店の人も同じことです。
 まずは自分がしっかりとした基準をもって靴選びをしてください。


 ピッタリサイズの靴を積極的に選ばないスポーツはない

 靴を使用する運動で、ピッタリサイズの靴を選ばないスポーツはありません。
もちろん、その運動をどのレベルで行うかという違いによって緩めの靴を選ぶことはありますが、自分のパフォーマンスを上げるために、あるいはミスをしたくない状況で使う運動で緩めの靴を積極的に選ぶことはないでしょう。
 登山はミスをしてくない状況で、自分のパフォーマンスを確実に発揮することを求められた運動です。
 靴を妥協して選ぶことは辞めましょう。




 <足の小さい人が靴を選ぶ際の注意点>

 足のサイズの小さい人、体格の小さい人は登山靴選びには特別な注意が必要です。
 それは、同じメーカー、同じモデルの23センチと27センチの靴では、その靴の剛性がサイズによって全く違ってくるため、メーカーがその靴に求めた使用感、性能が違ってきます。
 サイズは違うのに、同じ生地、同じソールの厚さで靴を作れば、当然その性能、性格は大きく違ってきます。
 27センチの人がその靴をつま先立ちすれば、ソールが足の指のところで撓ませることが出来ても、23センチの人が同じ靴を履いてつま先立ちしても靴はそう簡単に撓まないでしょう。

 足の小さな人は、少し柔らかめの靴を選ぶ必要があります。

 もし体格の小さな人が硬い靴を履いてしまうと、歩いている状況に合わせて靴を撓ませたり、捻らせたりすることができず、バランスがとても悪くなってしまいます。

 誰かが「これは絶対によい靴だ」といっても、それは誰かが履いたそのサイズでは良くても、小さな靴には当てはまりにくいことを覚えておいてください。




山岳ガイド・ミキヤツ登山教室


 山岳ガイド・ミキヤツ登山教室は、加藤美樹、久野弘龍がそれぞれ主催する個人ガイドの集合体です。
 
 日本山岳ガイド協会認定のもと、山岳ステージ2(登攀ガイド)、国際山岳ガイド資格を保有し、ガイド業を行なっています。




 私たちは、ガイド業を通じて技術や道具、登山情報を、過去の慣習や過去の経験ではなく、現在の経験に基づいた現場情報を提供することで、登山をする方が安全に楽しめることを目標としています。

 ガイド業務中には皆様の安全を図ることはもちろん、、講習会や行動しながら登山技術を伝えることで、ご自身で行く登山をサポートします。

 これらのことを実現するための手段がガイド業であり、皆様に提供する情報を得るために現在もプライベートでのクライミングを続けています。 




主なガイド・フィールド

 海外

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イタリア・ドロミテ・クライミング
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加藤美樹・久野弘龍

日本山岳ガイド協会認定
国際山岳ガイド連盟認定
八ヶ岳山岳ガイド協会所属

〒408−0041 
山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3331−711 
メール:mikiyatsu2008@gmail.com  
電話:0551‐36‐6345 
携帯:090‐7195‐6134(久野

ブログ:山でボナペティ!  
ホームページ:http://mikiyatsu.jp/
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山岳ガイド ミキヤツ登山教室は、夏山、冬山ともに国内では八ヶ岳、穂高岳、槍ヶ岳、剣岳、北岳、甲斐駒ケ岳など日本全国で、海外ではヨーロッパのシャモニ、ドロミテで山岳ガイド、登
山教室、クライミングスクールを行っています